7日目〜芦野公園オートキャンプ場から雁の里ふれあいの森キャンプ場


朝6時過ぎに目を覚ます。朝方に雨が降ったようだ。

ここ、芦野公園オートキャンプ場は無料。
水洗トイレ(だったと思う…)と水場がある、わりと街中の公園の一角。
龍飛崎からずっと風が強かったので、街中なら風もそれほど強くなかろうと選んだ。
期間が10月いっぱいまでとなっていたので、五所川原市に問い合わせたが、特に閉鎖のためになにかするわけでもなく、問題なく使えるということだった。

他に車中泊の夫婦がひと組。暗くなってからカブに乗ってやってきた若者がひとり。
この若者が、ガラガラに空いてるサイトの中で、わざわざ私のいる区画の真横にテントを張ろうとしたので、「もうちょっと広く使おうよ」と声をかけたのだが、どうやら怖がられてしまったようだ。
すまん、若者よ。みてくれは怖かったかもしれんが、決して怒っていたのではないということだけは、理解しておくれ。

 


気を取り直して出発。
この日は八幡平アスピーテラインを走るつもりでいた。
走り始めてすぐ、太宰治記念館という看板をみつけたので立ち寄ってみる。
特になにも思うところはない。私は自殺する奴なんて、ましてや他人を巻き添えにするような奴なんて好きになれない。死ぬなら独りで死ねばいいのだ。

 


なんてこったい!!
まさか太宰に悪態ついた呪いでもなかろうが、アスピーテラインは昼12時まで通行止め。
この時午前11時。じゃ、時間つぶしに田沢湖に行ってみようと考えたのが甘かった。
田沢湖までの道のりが寒い寒い。どうやら朝方に降った雨は、山間部では雪だったようだ。
路肩には雪。道路はびっしょりと濡れている。もしもの凍結が怖くてペースも上がらない。

 


なんとか田沢湖にたどり着いた頃には、来た道を引き返す気は失せていた。
仮に引き返したとしても、昼の12時まで通行止めだったアスピーテラインはもっと寒く条件も悪いに決まってる。
財布の中の最後の百円玉で缶コーヒーを買ったら、冷たいのがでてきた時点で心が折れた。(まちがえたのは私です)
アスピーテラインは次回にお預け。
熱々の稲庭うどんに七味をたっぷりふりかけて食べながら、この先の作戦を立て直す。

 


田沢湖からR105、R13と走り継ぎ、途中、買い物に立ち寄ったスーパーの駐車場でチェーンに注油。秋田県の雁の里ふれあいの森キャンプ場にたどり着く。
とにかく暖かいものを!ということで、今夜は鍋。
ほどよく暖まり、ほどよく酔っ払ったところで21時就寝。