チェーンへの自動注油

先日のツーリングで思ったこと。

チェーンへの注油が面倒くさい!!

私は一般的なスプレータイプのルブではなく、オイルを使用している。
理由は、なんと言ってもチェーンの抵抗が少なくなること。
これは注油後に単車を押しただけで分かるほどだ。
ルブに比べると粘りがないので、汚れがこびりつかないという利点もある。

欠点としては、寿命が短いこと。
私が使っていたのは、”AZ チェーンルブ Long Life”というオイル。
ネットで調べると500Kmくらいは潤滑しているようなのだが、おいしいところはもっと短い。
私感では200Kmを越えるとチェーンのノイズが聞こえ始め、注油したくなってしまう。
そうなると、私がツーリングで走る距離は1日あたり200Km前後なので、毎日注油しなければならない。
毎日注油するつもりで小さな容器で持ち歩いているのだが、いざとなるとセンタースタンド立てての作業がとても面倒くさく思われる。
キャンプ場ではセンタースタンド立てられるような固い地面がなかったり、そもそも全荷物を降ろさなければ私の体重を持ってしてもスタンドを立てられなかったりで、ついついサボりがちになってしまっていた。

世の中には、チェーンに自動で注油してくれるものがあるということは以前から知っていて、情報を集めてみた。
自分で作ってしまう強者もいるようだが、私は市販品で考えてみた。
いくつかのメーカーから販売されているようだ。その中で日本語で情報を得られたのは、以下の2つ。

Scottoiler
https://www.scottoiler.com/us/

TUTORO
https://www.tutorochainoiler.com

この類のモノは、”走っていう時だけチェーンに滴下する”をどうするか…がキモだと思う。
その点において、エンジンの負圧や電気を使うScottoilerより、バイクの振動を利用するTUTOROのほうが、シンプルでよく思えた。
ツーリングから帰った翌日、TUTOROを発注。

 

 


以前は国内代理店があったらしいが、今は辞めてしまったようだ。
Webから発注。支払いはPaypal。イギリスから5日で届いた。便利な世の中になったものだ。

 

 


付属品によっていくつかのグレードがあるのだが、ちょうどAZのオイルが切れたところだったのでオイル付属の”Deluxe”を選択。
小分け用の小瓶が付いているのも魅力的に思えた。

 

 


取り付けは特に難しいところは無いのだが、取り付ける場所で悩む。
タンクを垂直に取り付けられて、上蓋を開けてオイルの補充に不具合がない場所。
転倒時のことを考えると、あまり外側にはみ出すのもよくないだろう。
とりあえず、場所は決定。できればタイラップの類は使いたくなかったが、この場所しかなかった。
今後よいアイデアが出れば、ステイの自作を含めてやり直すかも知れない。

滴下部分。角度などを調整するのに時間がかかった。
二股のノズルを使いたかったのも”Deluxe”を選んだ理由。

面倒くさいのは、滴下量の調整。
説明書には1分で1滴などと書いてあるのだが、二股の場合はどうすべきかわからない。
とりあえず、2カ所合わせて1分1滴で130Kmほど走ってみた。
スイングアームやホイールに霧吹きで吹いたようにオイルが付着しているが、タイヤのサイドまでベットリとまではいってない。
もう少し、増やしてみてもいいかもしれない。

まだ滴下量が決まってないのでなんともいえないが、小分け瓶の分と合わせて2000Km持ってくれれば嬉しい。
ツーリング中はタンクに補充するだけで、注油直後の感じがずっと続くと思えば、安い買い物だと思う。