5日目 烏川焼松林道〜不忘山林道〜蔵王
ぐっすり寝て、自分にしては早く起きれた。
今日は、野宿地のすぐそばからはじまる烏川焼松林道からスタート。
林業に携わる方々が所々で作業している、言わばまだ現役の林道。
作業を妨げないように、腰を低くして通していただく。
途中、どうみても地元じゃない老夫婦の乗った普通車とすれ違う。
すれ違いに苦労したので考えが及ばなかったが、老夫婦の行く先は軽トラがやっとの細い道。
その細い道を下ってきた私が言うんだから間違いない。行き詰まること必至だ。
教えてあげればよかったな。ま、教えたところで切り返す場所なんてなかったけど。
途中、とうがい森林道との分岐がある。
行ってみたかったが、この後に”東北有数のロングダート@マップル”である不忘山林道が待っている。
我慢して烏川焼松林道を走り続ける。
烏川焼松林道完走。道の駅七ヶ宿で休息。
ここから県道51号線を走り、不忘山林道を目指す。
やられた! 痛恨の通行止め。
予定ではこの林道を通り、蔵王に抜けるつもりだったのだが。
仕方がないので県道51号線まで戻り、蔵王を目指す。
県道に戻る途中でHONDA FTRを駆るおじさんとすれ違う。
行き止まりだったことを告げるも、そのまま行ってしまった。
県道に戻ったところで暫く休憩してたけど、戻ってこなかった。
柵を越えて行ってしまったのかな。気持ちはわかるが、いい歳こいた大人として、それはどうだろう。
事故など起こしてなければいいが。
こういう話は、多々あるようだ。
もちろんルールを守らない輩が一番悪い。
だが、きちんとわかりやすくインフォメーションしない行政側にも問題はあるのではないか。
入り口まで行って通行止めじゃ、引っ込みがつかないってのもわかるのだ。
個人的にはWebなんかで覧られるのが一番いいが、それが無理でも県道からの分岐地点で看板が立っていたら…
素直に諦めて、別のルートに向かうと思うのだが。
気を取り直して県道51号線から国道457号線を通り、蔵王エコーラインへ。
ワインディングを堪能して、有料の蔵王ハイラインへ折れ、蔵王の御釜を見物へ。
楽しみにしていた林道が走れなかったので、完全に観光モードである。
ただ、観光客であふれているのを差し引いても、御釜の景色は素晴らしかった。
どうしてカルデラ湖って、ああいう色になるんだろう。
観光してたらすっかりいい時間になってしまったので、多少焦りながら今夜の寝床を探す。
エコーラインからすぐのところに国設のキャンプ場(なんと料金350円!!)をみつけたのだが、この時点で食料の買い出しもまだだった。
仕方がないので、エコーラインを走り抜け、上山市内で食料と酒の買い出し。再びエコーラインを引き返してキャンプ場に着いたのは、受付の係員が帰り支度をはじめているところだった。
キャンプ場自体はとてもよいところで、管理人も多少癖があるが悪い人ではなかった。
ただ…ガキが… 週末だということをすっかり忘れていた。
しょうがない。隣で騒いでいるわけではないので、遠くで猿が叫いていると思って我慢することにする。
それにしても、23時すぎてもガキが騒いでいたけれど、親はなにをしてるんだろう。
そんな親に育てられて、ガキはどんな大人に育つんだろう。
ま、知ったこっちゃないけどね。
よく整備されたキャンプ場であったし、水場の近くにテントを張れたので、久々に焚き火を起こす。
焚き火を観ながら酒を呑んでると、ついいろんな事を考えてしまう。
で、考えた末、ツーリングは今夜で終わらせることにした。
明日は海を一目見てから帰途につくことにする。