鹿の鳴き声

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無事に朝を迎えた。
若干寝過ごしてしまったが、まぁ、いいや。
計画も予定もないしことだし。
とりあえず、コーヒー淹れて飯を炊く。

昨夜、私を何度も起こしてくれたのは、どうやら鹿の仕業らしい。
鹿の鳴き声なんて、初めて聞いた。
ピッと短いホイッスルのようで、ホイッスルよりも澄んだ音色だった。
しかもかなりの音量。
あれ、近くにいたのかな。
そういえば、小用でテントからでた時、懐中電灯の照らした先に、二つの眼が光ってたな。

さて、さっさと飯喰って、撤収しますか。
こんな時間からじゃ、今日はあまり距離を稼げないな。
ま、いいか。